タイルデッキとウッドデッキの話
今日は岐阜県愛知県三重県で外構工事を行っています
BL Gardenでございます。
タイルデッキかウッドデッキで割りと迷われている方がいらっしゃいますので
少しでもお役になればと思い今回は私の主観で作ってみました。
まずはウッドデッキ、タイルデッキに共通するデメリット
夏場は熱いです。
因みにデッキを付けることで土の部分がなくなるのは雑草対策にもなるのでメリットに入ります
勝手口や裏庭への導線の邪魔になる可能性もあります。
大きさ
形状
使用用途は特に熟慮して下さい
これらをよく考える必要があります。
もし、デッキを使わなくなったらただ邪魔なだけですよ。
夏場に熱くなるというのも共通デメリット。
ウッドデッキの上でバーベキューコンロを使用できません。
これは、天然木、人工木どちらでも使用禁止。
焦げ付き
溶け
炭からの飛び火がウッドデッキに落ちると汚れや傷みの原因に。
次に一般的な商品の相場価格はこちら。
ウッドデッキよりもタイルデッキの方が価格が高いことがわかります。
この価格はフェンスや門扉の値段が含まれていません。
オプションを付けると更に価格は上がります。
また、商品グレードによって価格はアップ。
LIXILですと樹ら楽ステージから樹ら楽ステージ木彫、デッキDSへと価格はあがります。
お次はタイルデッキは「高さ」についてです
高さがある場合、ウッドデッキの場合は柱の高さを調整します。
タイルデッキの場合は、この空間に土を埋め込みます。
工事費用がかかり、高さが高いほど費用も高くなります。
例えば高さ20cmと、高さ50cmでは、価格に1.5倍の差がでることも。
ウッドデッキ、タイルデッキの工事期間には差がある
一般的なサイズ、2間6尺(3.6m×1.8m・4畳)で高さ55cmの場合。
ウッドデッキは1日の工事で終わることが多いです。
タイルデッキになると、工程も多く、4日~7日ほどかかります。
掘削
基礎づくり
土を入れる
タイル下地作り
タイル貼り
いわゆる湿式工法で、完成までに時間がかかります。
湿式工法と乾式工法の違い
「湿式工法」とは、建設現場の工法として水を使う施工方法を用いること。左官工事が代表的であり、コンクリート工事やタイル工事も含まれている。
湿式工法には、「聚楽壁」「モルタル」「タイル」「珪藻土」「圧着貼り」「団子貼り」などが含まれます。
「乾式工法」とは、コンクリートなど、水を必要とする材料を使わずに建築物を施工する方法のことです。
仕上げ材や下地材で水を使わず、養生期間を必要としません。
人の手間がかかるということは工事費用も高くなるということです。
ウッドデッキ、タイルデッキの耐久性・耐用年数・お手入れ方法について
人工木の耐用年数は最大で25年ほど。
軽い汚れは薄めた中性洗剤液でブラシで染み汚れはサンドペーパーで落とします。
お手入れ方法はこちらのサイトを参照してください(最下段に掲載しています)
https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/kirarastage/feature/floor/
混合有機物なので、紫外線などの影響で劣化、色調変化はあり。
新築でウッドデッキを設置した場合、25年後位にリフォームも考慮しておくといいかもです。
その反面、タイルデッキの耐用年数は半永久的。
汚れは高圧洗浄機で洗うか、デッキブラシでこすって落とします。
タイルは無機物なので紫外線などによる影響はありません。
注意しなければいけないのは、タイルの割れ。特に角が割れる確率が高いです。
白色の目地材は翌年位から汚れが目立つようになります。
下記は割れる確率が高い原因です
角が硬い物と衝突した
重い物又は先端が尖った物を落とした
ピンヒール
硬いテーブルや椅子の足(足の先を保護すれば大丈夫)
破損した場合は、割れた部分だけタイルを取り換えて修繕します。
ウッドデッキ、タイルデッキの形状について
ウッドデッキの良いところは、 掃き出し窓の高さギリギリまで設置ができる 斜め、カーブ加工も可 フローリングの高さとウッドデッキの高さが同じになると、段差がなく行き来がしやすくなります。
また、ウッドデッキは形状加工が自由自在! 敷地や生活導線に合わせることができます。
一方、タイルデッキは掃き出しギリギリまでの設置が出来ません。
ですが方法は有ります
湿式工法は土を使った施工なので、外壁にかけて設置すると、外壁が土の湿気の影響を受け劣化が進む原因に。
どうしても、フローリングとの高さの差は10~15cm出ます。
と上記のように良くネットで書かれています。
ところがグレーチングを設置する施工方法に変えれば掃き出しサッシとタイルテラスはほぼフラットになります。
ですが、この工法は、隙間をグレーチングで隠しているだけなので、隙間があるのがNGの方には不向きです
側面からになります。
隙間が気になる方はNGですが、上方からは隙間があるとは見えません
ウッドデッキ、タイルデッキも段差を出来るだけ少なくした方がいいとは思います。
ところでウッドデッキと「タイルデッキ」のハイブリッド商品もある事知ってましたか?
タイルデッキがほしいけど、やはり掃き出し窓ギリギリまで設置したい
そういった場合は、LIXIL社の「タイルデッキ」がオススメ!
https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/tile_deck/
掃き出しサッシギリギリまでタイルを設置することができます。
床に通気口がある場合も、閉じずに設置可能。
色々と書き込みしましたが、できる限りわかり易く説明したつもりです。
以上ウッドデッキ、タイルデッキの違いを紹介させていただきました。
メリットデメリットは事前に検討しておいて、実際の業者さんとの打ち合わせでは、安易に考えず悩むべきところで悩んでいただきたいすね。
私からはこういった、情報提供をすることで皆さんの後悔のない庭づくりをサポートできたらと思います。
因みに今回紹介したLIXIL製品です
https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/deck/